Laragon番外編8|Rubyを追加・切り替える|RubyGems・Bundler・VS Code・Ruby LSPまで
LaragonはPHPだけでなく、Node.jsやPython、Goなど、複数の開発環境をまとめて管理できます。
Rubyも同様にLaragon配下へ追加することで、Windows全体へ特定のRubyを固定せず、必要に応じて複数のバージョンを切り替えながら利用できます。
この記事では、まず Ruby 4.0.6 をLaragonへ追加します。
その後、
- RubyGems
- Bundler
- Rake
- VS Code
- Ruby LSP
まで実際に動作を確認します。
さらに2つ目のRubyとして Ruby 3.4.10 も追加し、
Ruby 4.0.6
↓
Ruby 3.4.10
↓
Ruby 4.0.6Plaintextと実際に往復して切り替えられることまで確認していきます。
Ruby on Railsについては、今回はまだ導入しません。
Railsは次の Laragon番外編9 で、今回構築したRuby環境を使って進めます。
macOSについて
本記事はWindows版Laragonを使ったRuby開発環境の構築を対象としています。macOSではHomebrewやRubyのバージョン管理ツールを利用する方法が一般的で、手順が大きく異なるため、本記事では解説を省略します。

今回構築するRuby環境
今回、実機で確認した環境は次のとおりです。
| 項目 | 使用環境 |
|---|---|
| Laragon | Laragon 2026 v8.6.1 |
| Ruby | 4.0.6 / 3.4.10 |
| RubyGems | 4.0.16 |
| Bundler | 4.0.16 |
| Rake | 13.4.2 |
| エディター | Visual Studio Code |
| Ruby拡張 | Ruby LSP |
| OS | Windows |
※本記事では、実機検証を行った時点のRuby 4.0.6を使用しています。RubyやRubyGems、Bundlerなどは継続的に更新されるため、閲覧時期によって最新版のバージョン番号や画面表示が異なる場合があります。
最終更新:2026年9月26日- Ruby on Railsは番外編9で扱う
- Ruby+Devkit版を選ぶ
- インストール先をLaragon配下へ変更する
- RubyとMSYS2 development toolchainをインストールする
- RubyInstallerのセットアップを完了する
- ridk installでMSYS2とMINGWをセットアップする
- Ruby 4.0.6本体を直接確認する
- LaragonがRuby 4.0.6を認識しているか確認する
- Laragon TerminalでRubyを確認する
- RubyGemsとBundlerを確認する
- Rubyのテストプロジェクトを作成する
- hello.rbを作成して実行する
- Gemfileを作成する
- RakeをBundlerで追加する
- RakeがBundler管理下にあるか確認する
- Rakeタスクを実際に動かす
- 発展|Gemfile.lockはなぜ大切?
- Ruby LSPをインストールする
- Ruby LSPがLaragonのRubyを自動検出できない場合
- Ruby LSPでRubyを手動指定する
- Ruby LSPがRuby 4.0.6を使用しているか確認する
- Ruby 3.4.10をLaragonへ追加する
- Laragonが2つのRubyを認識したか確認する
- Ruby 3.4.10へ切り替える
- Ruby 4.0.6へ戻す
- VS Code Terminalは3.4.10でもRuby LSPは4.0.6だった
- Ruby LSP側もRuby 3.4.10へ切り替える
- Rubyの切り替え後に確認したい3か所
Ruby on Railsは番外編9で扱う
Ruby 4.0.6をLaragonへ追加する
まず、1つ目のRubyとして Ruby 4.0.6 をLaragonへ追加します。
今回はWindows向けの Ruby+Devkit 4.0.6-1(x64) を使用しました。
Ruby+Devkit版を選ぶ
RubyInstallerにはRuby本体のみのものと、MSYS2などの開発ツールを含むRuby+Devkit版があります。
今回は、あとからGemを利用するときにも困りにくいよう Ruby+Devkit版 を利用します。
Windows 11を一般的なIntelまたはAMDの64bit CPUで使用している場合は、x64版を選択します。
インストール先をLaragon配下へ変更する
今回の重要なポイントです。
Rubyのインストール先を、
C:\laragon\bin\ruby\ruby-4.0.6
へ変更します。
インストール画面では、
Add Ruby executables to your PATH
のチェックを外します。
.rb / .rbw の関連付けも今回はOFFにします。
Windows全体へRuby 4.0.6を固定するのではなく、Laragon側でRubyのバージョンを管理するためです。

RubyとMSYS2 development toolchainをインストールする
コンポーネント選択では、Ruby本体に加えてRI / HTML documentation、MSYS2 development toolchainも有効にします。

MSYS2は、Windows上でRubyのGemがネイティブコードのコンパイルを必要とするときなどに利用されます。
初めて見る場合は、ここですべてを理解する必要はありません。
「Rubyの開発で必要になるツールも一緒に用意している」と覚えておけば十分です。
RubyInstallerのセットアップを完了する
インストールが終わると、
Run 'ridk install' to set up MSYS2 and development toolchain.Plaintextという項目が表示されます。
ここはONのままFinishを押します。

ridk installでMSYS2とMINGWをセットアップする
ridk install が起動すると、MSYS2関連のセットアップ項目が表示されます。
今回は既定の、
[1,3]Plaintextを利用しました。
つまり、
1 - MSYS2 base installation
3 - MSYS2 and MINGW development toolchainPlaintextを導入します。
処理が終わるまで待ちます。
実機では、
Install MSYS2 and MINGW development toolchain succeededPlaintextと表示されました。

Ruby 4.0.6本体を直接確認する
Ruby本体が正しい場所へインストールされたか確認します。
記事内では下記を実行します。
Test-Path "C:\laragon\bin\ruby\ruby-4.0.6\bin\ruby.exe"
& "C:\laragon\bin\ruby\ruby-4.0.6\bin\ruby.exe" -vPowerShell実機では、
ruby 4.0.6 (...) +PRISM [x64-mingw-ucrt]
と表示されました。

Ruby本体のインストール成功を明確にする
ruby 4.0.6 ... [x64-mingw-ucrt] と表示されれば、Ruby本体のインストールは成功しています。
LaragonがRuby 4.0.6を認識しているか確認する
Laragonを再起動します。
その後、
Menu
→ Ruby
→ バージョン
を開きます。
ruby-4.0.6 が表示されれば、Laragonが追加したRubyを認識しています。

Laragon TerminalでRubyを確認する
次はLaragon Terminalを新しく開きます。
下記 を実行してください。
where.exe ruby
ruby -vBAT (Batchfile)実機では、
C:\laragon\bin\ruby\ruby-4.0.6\bin\ruby.exe
が表示され、Ruby 4.0.6が選択されていることを確認できました。

これで、Ruby 4.0.6をLaragon管理下で利用できる状態になりました。
RubyGems・Bundler・Rakeを確認する
Ruby本体が動いたら、次はRubyのパッケージ管理環境を確認します。
RubyGemsとBundlerを確認する
Laragon Terminalで 下記 を実行します。
gem -v
bundle -v
where.exe gem
where.exe bundle
gem env homeBAT (Batchfile)今回の実機では、
RubyGems 4.0.16
Bundler 4.0.16
を確認できました。
また、where.exe の結果から、gem と bundle の両方がRuby 4.0.6配下を利用していることも確認できます。

Rubyのテストプロジェクトを作成する
今回は、
C:\laragon\www\ruby-test
をテスト用プロジェクトとして利用します。
下記を実行してフォルダを作成し、VS Codeを開きます。
cd C:\laragon\www
mkdir ruby-test
cd ruby-test
code .PowerShellhello.rbを作成して実行する
ruby-test フォルダへ、
hello.rb
を作成します。
内容は CODE-05 です。
message = "Hello, ToshiLab!"
puts messageRuby保存後、CODE-06 を実行します。
ruby hello.rbRuby実行結果は、
Hello, ToshiLab!
となります。

これで、LaragonのRubyを使って実際の .rb ファイルを実行できることまで確認できました。
Gemfileを作成する
続いて、Bundlerを使います。
CODE-07 を実行します。
bundle initPowerShellこれでプロジェクト直下へ Gemfile が作成されます。
初期状態では、
source "https://rubygems.org"
などが記述されています。
Railsのサンプル行が表示されていてもコメントアウトされているため、この時点でRailsがインストールされるわけではありません。
RakeをBundlerで追加する
今回はBundlerの動作確認として Rake を追加します。
Gemfileを CODE-08 の内容にします。
# frozen_string_literal: true
source "https://rubygems.org"
# gem "rails"
gem "rake", "~> 13.4"Ruby保存したら CODE-09 を実行します。
bundle installPowerShell実機ではRake 13.4.2がインストールされました。

RakeがBundler管理下にあるか確認する
続けて CODE-10 を実行します。
bundle info rake
bundle exec rake --versionPowerShell実機では、
rake, version 13.4.2
を確認できました。

Rakeタスクを実際に動かす
プロジェクト直下へ、
Rakefile
を作成します。
内容は CODE-11 です。
desc "ToshiLabのテストメッセージを表示する"
task :hello do
puts "Hello, ToshiLab!"
endRuby保存したら CODE-12 を実行します。
bundle exec rake helloPowerShell実機では、
Hello, ToshiLab!
と表示されました。

これで、RubyGems・Bundler・RakeまでLaragonのRuby環境で利用できることを確認できました。
発展|Gemfile.lockはなぜ大切?
VS CodeとRuby LSPでRubyを使う
RubyコードそのものはすでにVS Codeから実行できました。
ここからは、コード補完や定義ジャンプなどを利用しやすくするため、Ruby LSPを設定します。
Ruby LSPをインストールする
VS Codeの拡張機能から、
Ruby LSP
発行元:Shopify
をインストールします。

Ruby LSPがLaragonのRubyを自動検出できない場合
今回の実機では、Ruby LSPを導入したあと、
Automatic Ruby environment activation with chruby failed:
Cannot find any Ruby installations
と表示されました。

Ruby LSPでRubyを手動指定する
Ruby LSPで利用するRubyを手動で指定します。
Ctrl + Shift + Pを押すRuby LSP: Select Ruby version managerを開くChange manual Ruby configurationを選択するworkspaceを選択する- 使用する
ruby.exeを指定する
まず、workspaceを選択します。

次に、
C:\laragon\bin\ruby\ruby-4.0.6\bin\ruby.exePlaintextを選択します。

Ruby LSPがRuby 4.0.6を使用しているか確認する
GUI上で設定できただけではなく、実際にどのRubyでRuby LSPが動いているか確認します。
PowerShellで CODE-13 を実行します。
Get-CimInstance Win32_Process -Filter "Name='ruby.exe'" |
Select-Object ProcessId, ExecutablePath, CommandLinePowerShell実機では、
C:\laragon\bin\ruby\ruby-4.0.6\bin\ruby.exe
から、
ruby-lsp
bundle _4.0.16_ exec ruby-lsp
が起動していることを確認できました。

これでRuby LSPまでRuby 4.0.6を利用していることが確認できました。
Ruby 3.4.10を追加してバージョンを切り替える
ここまでRuby 4.0.6を利用してきました。
次は2つ目のRubyとして Ruby 3.4.10 を追加します。
Ruby 3.4.10をLaragonへ追加する
インストール先は、
C:\laragon\bin\ruby\ruby-3.4.10Plaintextです。
今回も、
Add Ruby executables to your PATHPlaintextはOFFにします。

Laragonが2つのRubyを認識したか確認する
Laragonを再起動します。
Rubyのバージョン一覧に、
ruby-3.4.10
ruby-4.0.6
の両方が表示されることを確認します。

Laragon側のマルチバージョン環境完成を示す
ruby-3.4.10 と ruby-4.0.6 の両方が表示されれば、Laragon側で複数のRubyを管理できる状態になっています。
Ruby 3.4.10へ切り替える
Laragonで、
Ruby
→ バージョン
→ ruby-3.4.10
を選択します。
Laragon再起動後、新しいLaragon Terminalで CODE-14 を実行します。
where.exe ruby
ruby -vPowerShell実機では、
C:\laragon\bin\ruby\ruby-3.4.10\bin\ruby.exe
が表示されました。

Ruby 3.4.10への切り替え成功です。
Ruby 4.0.6へ戻す
次は同じ方法でRuby 4.0.6へ戻します。
Ruby
→ バージョン
→ ruby-4.0.6
を選びます。
Laragonを再起動し、新しいLaragon Terminalで CODE-15 を実行します。
where.exe ruby
ruby -vPowerShell
これで、
Ruby 4.0.6
↓
Ruby 3.4.10
↓
Ruby 4.0.6Plaintextと、実際に往復して切り替えられることまで確認できました。
Ruby LSPはRubyの切り替えに自動追従しない場合がある
ここからは、今回の実機検証で見つかった重要な注意点です。
Laragon側でRubyを切り替えれば、VS Code側もすべて自動的に切り替わるように思えるかもしれません。
しかし、今回はそうなりませんでした。
VS Code Terminalは3.4.10でもRuby LSPは4.0.6だった
LaragonをRuby 3.4.10へ切り替え、VS CodeをLaragon Terminalから開き直しました。
VS Code TerminalではRuby 3.4.10が使われています。
しかし、Ruby LSPのログを確認すると、
c:\laragon\bin\ruby\ruby-4.0.6\bin\ruby.exe
が利用されていました。

Ruby LSP側もRuby 3.4.10へ切り替える
Ruby LSP側のRubyも変更します。
Ctrl + Shift + Pを開くRuby LSP: Select Ruby version managerを開くChange manual Ruby configurationを選ぶworkspaceを選ぶC:\laragon\bin\ruby\ruby-3.4.10\bin\ruby.exeを選択する
設定後、再び CODE-13 を実行します。
実機では、
C:\laragon\bin\ruby\ruby-3.4.10\bin\ruby.exe
からRuby LSPが起動していました。

Ruby LSPのプロセスも、
C:\laragon\bin\ruby\ruby-3.4.10\bin\ruby.exePlaintextを参照していれば、Ruby LSP側の切り替えも完了です。
Rubyの切り替え後に確認したい3か所
Rubyを切り替えたあと、VS Code側の挙動がおかしい場合は次の3つを確認します。
- Laragonで選択しているRuby
- VS Code Terminalの
ruby -v - Ruby LSPが実際に使用している
ruby.exe
この3つを確認すると、どこでバージョンが食い違っているか切り分けやすくなります。
今回確認できたこと
今回の記事では、RubyをLaragonへ追加するところから、複数バージョンの切り替え、VS Code・Ruby LSPまで実際に確認しました。
- Ruby 4.0.6をLaragon配下へ追加できた
- Windows PATHへRubyを固定せず利用できた
- MSYS2 / MINGW development toolchainを導入できた
- RubyGems 4.0.16を確認できた
- Bundler 4.0.16を確認できた
- Rake 13.4.2をBundlerで管理できた
Rakefileのタスクを実行できた- VS Codeから
hello.rbを実行できた - Ruby LSPを導入できた
- Ruby LSPへLaragonのRubyを手動指定できた
- Ruby 3.4.10を追加できた
- Ruby 4.0.6とRuby 3.4.10を切り替えられた
- Ruby LSP側のRubyも切り替えられた
Ruby本体だけではなく、実際の開発で利用するBundlerやVS Codeまで一通り動かせる状態になりました。
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Laragon番外編の流れを確認する
Laragon番外編を最初から確認したい場合は、番外編1で複数バージョンを追加・切り替える基本的な仕組みから確認できます。

前の記事|Laragon番外編7 Go
Ruby編の前に、LaragonへGoを追加している場合はこちらもあわせて確認できます。

次回はRuby on Railsへ
今回でRuby本体の環境構築は完了です。
次の Laragon番外編9 では、このRuby環境を使ってRuby on Railsを導入します。
Railsのインストールだけで終わらず、
- Railsのバージョン確認
- Railsプロジェクトの作成
- 必要なGemのインストール
- 開発サーバーの起動
- ブラウザから初期画面を確認
- VS CodeでRailsプロジェクトを扱う
ところまで進めていく予定です。


