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Laragon番外編3|MySQLを追加・切り替える|phpMyAdminで接続確認する

Laragon番外編3でMySQLとphpMyAdminを追加・切り替える方法を解説するアイキャッチ画像
toshi
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最終更新:2026年9月4日

Laragonでは、WebサーバーやPHPだけでなく、MySQLも複数のバージョンを追加して使い分けることができます。

前回のLaragon番外編2では、Apacheからnginxへ切り替え、WordPressをnginxで動かすところまで確認しました。

今回はWebサーバーからデータベース側へ進みます。

この記事では、LaragonへMySQLを追加し、使用するバージョンを切り替える方法を中心に確認します。

さらに、切り替えたMySQLへphpMyAdminから接続し、最後にWordPressまで正常に動作することを確認します。

MySQLはWordPressの記事、設定、ユーザー情報などのデータを保存する重要な部分です。

そのため、単純にバージョンを選び直すだけではなく、切り替え前のバックアップから、切り替え後のバージョン・接続・WordPressの確認までを一連の作業として考えることが重要です。

今回の記事の中心はMySQLの追加とバージョン切り替えです。

phpMyAdminは、切り替えたMySQLへ接続し、データベースの状態をブラウザから確認するための管理ツールとして使用します。

この記事で確認すること

この記事では、Laragonで次の内容を確認します。

  • MySQLとphpMyAdminの役割
  • MySQLを切り替える前のバックアップ
  • Quick addからMySQLを追加する方法
  • MySQLが保存されるフォルダ
  • Quick addに目的のMySQLがない場合の確認方法
  • 複数のMySQLバージョンを切り替える方法
  • 実際に使用されているMySQLバージョンの確認
  • phpMyAdminからMySQLへ接続する方法
  • phpMyAdmin 6.0系開発版を手動導入した検証例
  • MySQL切り替え後のWordPress確認
  • 問題が起きた場合に元の環境へ戻す考え方

基本的な流れは、

バックアップ → MySQLを追加 → バージョンを選択 → 起動 → バージョン確認 → phpMyAdminで接続確認 → WordPressで最終確認

です。

MySQLとphpMyAdminの役割を整理する

最初に、今回扱うMySQLとphpMyAdminの違いを整理しておきます。

MySQLはデータベースを動かす本体です。

WordPressでは、記事本文だけでなく、設定、ユーザー情報、コメントなど多くのデータがMySQLへ保存されています。

一方のphpMyAdminは、MySQLへブラウザから接続してデータベースやテーブルを確認・操作するための管理ツールです。

つまり、MySQLが動いていなければ、phpMyAdminだけを用意してもデータベースへ接続できません。

逆にMySQLが正常に動いていれば、phpMyAdminがなくてもWordPressやコマンドラインからMySQLを利用できます。

MySQLとphpMyAdminはセットで見かけることが多いですが、役割は別です。

MySQL=データベース本体

phpMyAdmin=MySQLをブラウザから管理するツール

と分けて覚えておくと、トラブルが起きたときも原因を切り分けやすくなります。

MySQLを切り替える前にバックアップする

既にWordPressなどで使用しているMySQLを別のバージョンへ切り替える場合は、最初にデータベースのバックアップを用意します。

PHPやnginxなどの実行環境とは異なり、MySQLには実際のデータが保存されています。

そのため、

現行のLaragonでは新しいMySQLへ切り替えた場合、新しいMySQL側では別のデータ環境が作成されることを想定してください。
そのため、旧MySQLに保存されていたWordPressのデータベースやMySQLユーザー・権限などが、そのまま新しいMySQLへ自動的に引き継がれない可能性が高いです。

新しいMySQLでも同じWordPressデータを使用したい場合は、旧環境からデータベースをエクスポートし、新しいMySQL環境へインポートする「データ移行」として考えます。

つまり、LaragonでのMySQL切り替えでは、

MySQL本体を切り替えること

と、

旧MySQLのデータを新しいMySQLへ移行すること

は別の作業です。

新しいMySQLをまず空の環境として起動・接続確認し、必要な場合だけ旧環境のデータを移行すると、問題を切り分けやすくなります。

特に大きくバージョンが変わる場合は、既存のデータをそのまま新しいMySQLで利用できるとは限りません。

大切なローカルデータがある場合は、現在の環境で正常に読み出せるうちにSQLファイルとしてエクスポートするなど、復元できる状態を作っておきます。

MySQLのバージョンを切り替える前に、必要なデータをバックアップしてください。

特にメジャーバージョンが異なるMySQLへ変更する場合は、「元へ戻せる状態」を作ってから作業を進めます。

LaragonへMySQLを追加する

Laragonでは、MySQLをLaragonの管理下へ追加できます。

Windowsへ別のMySQL環境を独立してインストールするのではなく、Laragon内で複数のバージョンを管理し、必要なものを選択して利用できるのが特徴です。

Quick addからMySQLを追加する

Laragonを起動したら、

Menu → Tools → Quick add

を開きます。

表示されたパッケージの中から、追加したいMySQLを選択します。

ダウンロードと展開が完了すると、Laragonから利用できる状態になります。

Quick addに表示される具体的なバージョンやパッケージは、Laragon側の設定によって変わる場合があります。

そのため、追加する前に目的のMySQLバージョンを確認してください。

MySQLはbinフォルダ内で管理される

Laragonで追加したMySQL本体は、基本的に次のフォルダ配下で管理されます。

C:\laragon\bin\mysql\

複数バージョンを追加すると、この中にバージョンごとのフォルダが並びます。

Laragonでは、このフォルダ構成を利用して複数のMySQL環境を管理できます。

Laragonで「バージョンを切り替える」という操作は、WindowsへMySQLを何度もインストールし直すこととは異なります。

Laragon内へ用意された複数のMySQLから、使用するバージョンを選択すると考えると分かりやすくなります。

Quick addに目的のMySQLバージョンがない場合

Quick addに目的のMySQLが表示されない場合は、Quick addの設定内容を確認できます。

Laragonで、

Menu → Tools → Quick add → Configuration

を開きます。

代表的な設定ファイルは、

C:\laragon\usr\packages.conf

です。

このファイルには、Quick addで利用するパッケージの取得先などが設定されています。

ただし、目的のバージョンを追加するためにバージョン番号だけを安易に書き換えるのは避けてください。

実際に配布されているパッケージとダウンロードURLを確認したうえで設定します。

packages.conf を編集する場合は、変更前のファイルをバックアップしておきましょう。

URLやファイル名が誤っていると、Quick addから正常に取得できなくなる可能性があります。

MySQLのバージョンを切り替える

MySQLを複数追加したら、Laragonから実際に使用するバージョンを選択します。

Menuから使用するMySQLを選択する

Laragonで、

Menu → MySQL → Version

を開きます。

追加済みのMySQLが一覧に表示されたら、使用したいバージョンを選択します。

選択したMySQLにチェックが付いていることを確認してください。

切り替え後はMySQLを起動し直す

MySQLのバージョンを変更したあとは、MySQLを起動し直して変更を反映します。

既にMySQLが起動している場合は、いったん停止してから再度起動します。

ここで重要なのは、メニューで選択しただけで確認を終わらせないことです。

MySQLが正常に起動し、実際に目的のバージョンが使用されているところまで確認します。

使用中のMySQLバージョンを確認する

Laragon上でチェックが付いていても、実際にどのMySQLが使われているか確認しておくとより確実です。

まずLaragonのTerminalで、どの mysql.exe が参照されているか確認できます。

where.exe mysql
BAT (Batchfile)

続いてMySQLクライアントのバージョンを確認します。

mysql --version
BAT (Batchfile)

さらに、実際に起動しているMySQLサーバーへ接続し、サーバー側のバージョンを確認する場合は次を使用できます。

mysql -u root -p -e "SELECT VERSION();"
BAT (Batchfile)

mysql --version が示すのはMySQLクライアント側の情報です。

実際に起動しているMySQLサーバーのバージョンを確認したい場合は、SELECT VERSION(); の結果や、後述するphpMyAdminのサーバー情報も確認します。

通常のローカル環境では mysql-8.4.21-winx64 を使用しています。一方、この記事では追加検証としてMySQL 9.4.0への切り替えと接続も確認しました。MySQL 9.4は必須ではなく、新しい環境を確認した検証例の一つです。

※通常のローカル環境では mysql-8.4.21-winx64 を使用しています。MySQL 9.4は、追加検証として切り替え・接続確認を行った環境です。

既存データの互換性に注意する

MySQL本体を切り替えることと、既存データを新しいMySQLで利用することは別の問題です。

特に大きくバージョンが変わる場合は、データ形式や認証方式などの違いにも注意が必要です。

「MySQLが起動したから既存データもそのまま使える」と判断せず、必要なデータについてはバックアップを用意したうえで確認します。

重要なデータでは、旧環境からエクスポートし、新しい環境へインポートする方法も検討してください。

phpMyAdminでMySQLを確認する

MySQLの追加とバージョン切り替えを確認できたら、次にphpMyAdminからデータベースへ接続します。

phpMyAdminはここで主役になるMySQLそのものではなく、MySQLが正常に動いていることをブラウザから確認・管理するためのツールとして利用します。

初学者は現在利用できるphpMyAdminを使う

LaragonですでにphpMyAdminを利用できる場合は、まず現在利用できるphpMyAdminをそのまま使用する方法がおすすめです。

MySQLのデータベースやテーブルを確認するだけであれば、最初から開発版へ変更する必要はありません。

phpMyAdminをブラウザで開き、

  • データベース一覧が表示される
  • 目的のデータベースが存在する
  • テーブル一覧を開ける
  • 文字化けしていない
  • 権限エラーが発生していない

といった点を確認します。

ログイン画面やトップ画面が表示されただけではなく、目的のデータベースとテーブルまで確認できることが重要です。

必要に応じてphpMyAdmin 6.0系開発版を手動導入する

通常の利用では、Laragonで現在利用できるphpMyAdminを使用すれば問題ありません。

ここからは発展的な実例として、今回MySQL 9.4を含む新しい環境を検証した際に行った、phpMyAdmin 6.0系開発版の手動導入例を紹介します。

phpMyAdmin公式Downloadsページでは、6.0系の開発版が phpMyAdmin 6.0+snapshot として配布されています。

phpMyAdmin公式 Downloadsページ

phpMyAdmin 6.0系は開発中のバージョンです。

初学者の方へ標準的な選択肢として推奨するものではありません。

まずはLaragonで現在利用できるphpMyAdminを使用し、6.0系開発版は新しい環境を検証したい場合など、必要に応じて利用してください。

今回の検証環境では、次の流れで確認しました。

  • phpMyAdmin公式Downloadsページを確認する
  • phpMyAdmin 6.0+snapshot のZIP形式を入手する
  • Laragonから利用できる場所へ配置する
  • config.sample.inc.php をコピーして config.inc.php を作成する
  • LaragonのDatabaseメニューからphpMyAdminを開く
  • サーバー情報からMySQL 9.4への接続を確認する

今回の検証環境では、展開したファイルを次の場所へ配置しました。

C:\laragon\etc\apps\phpMyAdmin-6.0-dev\

これは今回実際に構築した環境で使用した配置例です。

続いて、展開したフォルダにある config.sample.inc.php をコピーし、config.inc.php を作成します。

設定例は次のとおりです。

<?php

$cfg['blowfish_secret'] = 'REPLACE_WITH_YOUR_RANDOM_32_BYTE_SECRET';

$i = 1;

$cfg['Servers'][$i]['auth_type'] = 'cookie';
$cfg['Servers'][$i]['host'] = '127.0.0.1';
$cfg['Servers'][$i]['port'] = '3306';
PHP

blowfish_secret には、画像内のプレースホルダーをそのまま使用せず、実際にはランダムな値を設定してください。

また、今回の設定では auth_type に cookie を使用しています。

phpMyAdminはPHPで動作します。

6.0系開発版を手動導入する場合は、MySQLとの接続だけでなく、現在Laragonで使用しているPHPとの互換性も確認してください。

画面が表示されるだけではなく、MySQLへ接続してデータベースやテーブルを正常に確認できるところまで動作確認します。

今回の検証では、phpMyAdminのサーバー情報から、

9.4.0 MySQL Community Server

と表示され、MySQL 9.4へ正常に接続できることを確認しました。

ただし、MySQL 9.4を利用するためにphpMyAdmin 6.0系開発版が必須という意味ではありません。

あくまで今回実際に確認した検証環境の一例です。

WordPressからMySQLへの接続を確認する

MySQLとphpMyAdminだけが動いていても、WordPressまで正常に利用できるとは限りません。

MySQLを切り替えた場合は、最後にWordPress側からも接続を確認します。

wp-config.phpのデータベース設定を確認する

WordPressでは、主に次の項目がMySQLとの接続に関係します。

  • DB_NAME
  • DB_USER
  • DB_PASSWORD
  • DB_HOST

MySQLを切り替えたあとも、WordPressから接続できる条件が一致している必要があります。

設定を変更する場合は、現在の wp-config.php をバックアップしてから作業してください。

WordPressのトップページと管理画面を確認する

まずWordPressのトップページを開き、通常どおり表示されることを確認します。

続いて管理画面へログインし、

  • 投稿一覧を表示できる
  • 固定ページを表示できる
  • 設定画面を開ける
  • 画像やCSSが正常に表示される
  • データベース接続エラーが発生しない

といった点を確認します。

WordPressで、

「データベース接続確立エラー」

などが表示された場合は、MySQLが起動しているかだけでなく、使用中のMySQL、データベース、ユーザー、パスワード、ホストなどを順番に確認します。

MySQL切り替え後の最終確認

最後に、MySQLを中心としてphpMyAdminとWordPressまで一通り確認します。

確認するポイントは次のとおりです。

  • MySQLが正常に起動する
  • 使用したいMySQLが選択されている
  • 実際のMySQLバージョンを確認できる
  • phpMyAdminが正常に開く
  • 目的のデータベースが表示される
  • テーブルを確認できる
  • WordPressトップページが表示される
  • WordPress管理画面へログインできる
  • データベース接続エラーが発生しない
  • 必要なバックアップが保存されている
  • 問題が発生した場合に元の環境へ戻せる

一通り問題がなければ、LaragonでのMySQL環境の追加・バージョン切り替えと、phpMyAdmin・WordPressを使った接続確認は完了です。

まとめ

Laragonでは、MySQLも複数のバージョンを追加して使い分けることができます。

基本の流れは、

バックアップ → MySQLを追加 → 使用するバージョンを選択 → 再起動 → 実際のバージョンを確認 → phpMyAdminで接続確認 → WordPressで最終確認

です。

MySQLには実際のデータが保存されているため、PHPやWebサーバーを切り替える場合以上に、バックアップと互換性を意識して進める必要があります。

phpMyAdminはMySQL本体ではなく、ブラウザからMySQLを管理・確認するためのツールです。

初学者の方はまずLaragonで現在利用できるphpMyAdminを使用し、必要な場合だけ6.0系開発版などの手動導入を検討すれば十分です。

今回の検証ではMySQL 9.4とphpMyAdmin 6.0系開発版を組み合わせた環境も確認しましたが、これは必須構成ではなく、新しい環境を検証した実例の一つとして紹介しています。

MySQL、phpMyAdmin、WordPressを別々に確認するのではなく、

「MySQLが動く → 接続できる → WordPressから利用できる」

という順番で確認すると、問題が発生した場所も切り分けやすくなります。

今回の番外編3では、MySQLの追加・バージョン切り替えと、phpMyAdmin・WordPressを使った接続確認を進めました。

1つ前のLaragon番外編2では、Apacheとnginxの追加・切り替えを確認し、
Laragon番外編2-1では、 WordPressをnginxで動かすところまで解説しています。

Webサーバー側の切り替えや、Apacheからnginxへ変更する流れを確認したい場合は、番外編2から振り返ることができます。

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Laragon番外編2を確認する

Apacheとnginxの追加・切り替えを確認
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Laragon番外編の流れへ戻る

Laragon番外編では、Webサーバー、データベース、PHPなど、ローカル開発環境を構成する各ツールを順番に確認しています。

今回の番外編3では、MySQLの追加・バージョン切り替えを中心に、phpMyAdminとWordPressを使った接続確認まで進めました。

Laragonが複数の実行環境をどのように管理しているのか、シリーズ全体の流れを確認したい場合は番外編1へ戻って確認できます。

シリーズの入口

Laragon番外編の流れを確認する

Laragon番外編1では、Laragonで複数バージョンを追加・切り替える基本の仕組みをまとめています。

MySQLだけでなく、Apache・nginx・PHPなども含めて、Laragonが複数環境をどのように管理しているのか確認したい場合は、番外編1から流れを見直してみてください。

Laragonで複数バージョンを追加・切り替える基本の仕組み
Laragon番外編1|複数バージョンを追加・切り替える仕組みを理解する
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次に読む

MySQLとphpMyAdminの環境を確認できたら、次はPHPそのもののバージョン管理へ進みます。

WordPressやLaravelなどを扱う場合、PHPのバージョンによって利用できる機能や互換性が変わります。

Laragonへ複数のPHPを追加し、必要なバージョンへ切り替えられる仕組みを確認していきます。

次のステップ

Laragon番外編4へ

次のLaragon番外編4では、LaragonへPHPを追加し、複数のPHPバージョンを切り替える方法を確認します。

PHP本体がどこに配置されるのか、LaragonがどのPHPを使用しているのか、切り替え後にバージョンが正しく反映されているかまで順番に確認していきます。

Laragon番外編4へ PHPを追加・切り替える
Laragon番外編4|PHPを追加・切り替える|php.ini・拡張機能・動作確認
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フルスタックエンジニア
C型肝炎や感染症の闘病を経て現在通院中
フリーランスとして今日を生きる、それがすべて。
静かな光の中で、歩みを止めずに生きていく。
実験大好きなので色々とやっていきます。
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