PHPとWordPressの関係|テーマやfunctions.phpにつながる考え方
PHPの学習を進めてきて、
「これがWordPressとどうつながるんだろう?」
と思ったことはないでしょうか。
ここまでのPHPシリーズでは、PHPを実際に動かしながら、
変数・条件分岐・配列・関数・フォームなどを少しずつ学んできました。
ここまでのPHP学習
- 第1章:PHPを動かせた
- 第2章:PHPで処理を書けるようになった
- 第3章:PHPでデータを動かせた
- 第4章:PHPをWordPressにつなげる
第4章では、新しいPHP文法をたくさん覚えることよりも、
これまで学んだPHPが、WordPressの中でどのように使われているのか
を結び付けていきます。
第4章ではPHPとWordPressをつなげる
ここまでPHPを単体で動かしてきたので、
「WordPressになると、まったく違うことを覚えるのでは?」
と感じるかもしれません。
ですが、そんなことはありません。
WordPressの中でPHPを見かけても、使われているのはこれまで学んできたPHPです。
変数、条件分岐、配列、関数。
書かれている処理が複雑になることはありますが、基本となる考え方は同じです。
第4章で目指すところ
PHP 4-1
PHPとWordPressの関係を知る
↓
PHP 4-2
WordPressテーマのどこでPHPが使われているかを見る
↓
PHP 4-3
includeを通してファイルを分ける考え方を知る
↓
PHP 4-4
WordPress・Laravel・自作ツールなど次の学習先を考える
ここからは、
「PHPを書く」から「PHPがどこで使われているのかを見る」
という視点も加えていきます。
WordPressとPHPはどんな関係?
WordPressをとても簡単に考えると、
PHPを使って必要な処理を行い、最終的にブラウザへWebページを表示する仕組み
と考えることができます。
たとえば、ブラウザからWordPressの記事ページを開いたとします。
WordPressでは、その裏側で、
- どの記事を表示するのか
- どのテーマを使っているのか
- どのテンプレートが必要なのか
- どのデータを取得するのか
- どの処理を実行するのか
といった判断が行われます。
そして処理された結果が、最終的にHTMLなどとしてブラウザへ送られます。

大まかなイメージ
ブラウザからアクセス
↓
WordPressが必要な情報を判断
↓
PHPなどによる処理
↓
HTMLなどを生成
↓
ブラウザにページが表示される
ここで、第1章で学んだことを思い出してみましょう。
PHPは、ブラウザへそのまま表示するためだけの言語ではありません。
サーバー側で処理を行い、その結果をHTMLなどとして返すことができます。
つまり、
PHP → 処理する側
HTML → ブラウザへ表示する構造
という最初に学んだ考え方が、WordPressにもつながっています。
WordPressは巨大な1個のPHPファイルではない
ここでもうひとつ押さえておきたいことがあります。
WordPressは、
1つの巨大なPHPファイルだけで全部を処理しているわけではありません。
WordPress本体だけでなく、テーマやプラグインなど、多くのファイルや機能が役割を分担しながら動いています。
クラシックテーマでは、たとえば次のようなPHPファイルを見かけます。
index.phpsingle.phppage.phpheader.phpfooter.phpfunctions.php
ファイル名を今すぐ暗記する必要はありません。
ここでは、
「役割ごとにファイルが分かれている」
と理解できれば十分です。
テーマのPHPではWordPressの関数も使う
PHP 2章では、関数について学びました。
関数は、
決められた処理をまとめ、必要なときに呼び出せる仕組み
でした。
WordPressにも、あらかじめ多くの関数が用意されています。
クラシックテーマのPHPファイルでは、たとえば、
get_header()
the_title()
get_footer()
といったWordPressの関数を見かけることがあります。
<?php get_header(); ?>
<main>
<h1><?php the_title(); ?></h1>
</main>
<?php get_footer(); ?>PHP難しそうに見えるかもしれませんが、ここで注目してほしいのは関数の名前ではありません。
「PHPから関数を呼び出して処理している」
という部分です。
PHPで関数を学んでいるので、
get_header();
のようなコードを見たときにも、
「これは何かの関数を呼び出しているんだな」
と考えられるようになっています。
functions.phpとは?
WordPressテーマを調べていると、かなりの確率で目にするのが、
functions.php
です。
名前に functions と入っているので、
「PHPで勉強した関数と関係があるのかな?」
と思うかもしれません。
その感覚で大丈夫です。
functions.php は、WordPressテーマへ機能や設定を追加するときに利用されるPHPファイルです。
たとえば、
- テーマで使う機能を設定する
- CSSやJavaScriptの読み込みを設定する
- WordPressの機能を利用する
- 独自の処理を追加する
- WordPressの処理へ機能をつなげる
といった用途があります。
PHP学習とのつながり
PHPで関数を学んだ
↓
WordPressにもたくさんの関数がある
↓
functions.phpからWordPressの機能を利用できる
↓
自分で処理を追加することもできる
PHPの基礎を知っているほど、functions.phpのコードを見たときにも、
「何をしているPHPなのか」
を少しずつ追えるようになります。
functions.phpには何でも書けばよいわけではない
functions.phpは便利ですが、
「WordPressへ何か追加したいなら、全部functions.phpへ書けばいい」
というわけではありません。
ここは初心者のうちから知っておきたいポイントです。
テーマと強く関係する機能であればfunctions.phpが適している場合があります。
一方で、
テーマを変更しても残しておきたい機能
であれば、プラグインとして分離した方が適していることがあります。
これまで学んだPHPはWordPressでも生きてくる
ここまで進むと、第1章から第3章まで学んできた内容とWordPressのつながりが見えてきます。
変数を知っている
→ データを一時的に扱うコードが読みやすくなる
ifを知っている
→ 条件によって表示や処理を変える考え方につながる
配列を知っている
→ 複数の設定やデータを扱うコードが理解しやすくなる
関数を知っている
→ WordPress関数やfunctions.phpのコードを読みやすくなる
フォーム処理を知っている
→ WordPressで入力されたデータを扱う仕組みを学ぶ土台になる
こうして見ると、
PHP 1-1から学んできた内容は、WordPressとは別の寄り道だったわけではありません。
むしろ、
WordPressの裏側を理解するための準備
になっていたことが分かります。
WordPress 7.1のような新しい仕組みにもつながっていく
現在のWordPressは、PHPだけで完結する仕組みではありません。
ブロックエディター、JavaScript、REST API、Global Stylesなど、さまざまな技術が組み合わされています。
WordPress 7.1でも、Abilities APIの拡張、エディターの改善、Global StylesやDesign Systemの強化など、WordPressを拡張していくための仕組みがさらに進化しています。
こうした言葉を見ると、
「PHPだけ勉強していて大丈夫なの?」
と思うかもしれません。
ですが、ここで焦る必要はありません。
【注釈:ここに JIN:Rアイコンボックス|通常案内|ボックス #f1f1fe|アイコン #7b43ea】
WordPressが進化しても、
PHPの基礎を知っていることは、WordPressの仕組みを理解するための土台のひとつです。
今は、
「WordPressも進化している。その仕組みを理解していく入口としてPHPを学んでいる」
くらいに考えておけば大丈夫です。
今回はまだ覚えなくてよいもの
WordPressについて調べ始めると、急に知らない言葉が増えてきます。
たとえば、
- フック
- アクション
- フィルター
- REST API
- Abilities API
- ブロックAPI
theme.json- JavaScript
- React
などです。
ここまで並ぶと、
「まだこんなに覚えることがあるの?」
と思うかもしれません。
ですが、PHP 4-1では覚えなくて大丈夫です。
PHP 4-1で覚えておきたいのは3つだけ
- WordPressではPHPが重要な役割を持っている
- テーマやfunctions.phpでもPHPが使われる
- これまで学んだPHPがWordPressの理解につながる
分からない言葉が出てきたら、必要になったときに戻って確認すれば大丈夫です。
全部を一度に覚える必要はありません。
PHPシリーズでは、
「今の段階で何が分かればよいのか」
をひとつずつ整理しながら進めていきます。
PHP 4-1のまとめ
今回は、
PHPとWordPressがどのようにつながっているのか
を見てきました。
WordPressでは、PHPだけでなくHTML・CSS・JavaScriptなど、複数の技術が役割を分担しています。
その中でPHPは、WordPress本体やテーマ、プラグインなどの処理を理解していくための重要な土台です。
そして、テーマでよく見かける functions.php も、これまで勉強してきたPHPとは別の言語ではありません。
同じPHPです。
PHP 4-1までのつながり
第1章
PHPを動かせた
↓
第2章
PHPで処理を書けた
↓
第3章
PHPでデータを動かせた
【注釈:次の「↓」だけ中央揃え】
↓
第4章
PHPがWordPressにつながった
第1章から第3章まで積み重ねてきたことで、ここでようやくPHPとWordPressが一本につながり始めました。
WordPressのPHPコードを、まだ全部読めなくても問題ありません。
まずは、
「これまで勉強してきたPHPが、WordPressの中でも使われている」
と分かれば、PHP 4-1のゴール達成です。
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あわせて読みたい



PHP 4章の流れ
PHP 4章では、これまで学んだPHPをWordPressにつなげる考え方を学びます。
- PHP 4-1:PHPとWordPressの関係。テーマやfunctions.phpにつながる考え方
- PHP 4-2:WordPressテーマでPHPが使われる場所を見てみる
- PHP 4-3:PHPのinclude。共通パーツを読み込む考え方
- PHP 4-4:PHP学習の次に進む道。WordPress・Laravel・自作ツールへ

