PHP 4-3|PHPのincludeとは?共通パーツを読み込む考え方
PHP 4-2では、WordPressテーマの中で、
header.php
footer.php
single.php
page.php
など、役割ごとにPHPファイルが分かれていることを見てきました。
そこで、こんな疑問が出てくるかもしれません。
「別々のPHPファイルを、どうやって1つのページにつなげるの?」
今回は、この考え方をPHPそのものへ戻して確認します。
そこで登場するのが、
include
です。
PHP 4-3のゴール
今回覚えたいことは3つです。
- includeを使うと別のPHPファイルを読み込める
- 共通パーツを別ファイルにすると再利用しやすい
- PHP 4-2で見たWordPressテーマの考え方につながる
書き方を丸暗記するより、
「なぜファイルを分けて読み込むのか」
を理解することを優先しましょう。
includeとは?
include は、指定したファイルを読み込んで、その場所で利用するためのPHPの仕組みです。
たとえば、
header.php
というファイルにサイト上部の共通部分を書いておいたとします。
それを index.php から読み込みたい場合、
include
を使うことができます。
<?php include 'header.php'; ?>PHPこの1行によって、
「ここでheader.phpを読み込んでください」
とPHPへ伝えることができます。
PHP公式マニュアルでも、include は指定したファイルを読み込み、
評価する仕組みとして定義されています。
ですが、今は「評価」という言葉まで深く考えなくて大丈夫です。
まずは、
別ファイルを読み込める
と覚えておきましょう。
なぜファイルを分けるの?
ここで、
「最初から全部index.phpへ書けばいいのでは?」
と思うかもしれません。
小さなページなら、それでも動きます。
ですがページが増えると、同じ内容を何度も書くことになります。
たとえば3ページすべてに同じヘッダーを書くとします。
index.phpにヘッダーを書く
↓
ブロックタイプまたはスタイルを変更
段落ブロックを39から38へ上方向に移動
段落ブロックを39から40へ下方向に移動
テキストの配置を変更
さらにブロックツールを表示
about.phpにも同じヘッダーを書く
↓
contact.phpにも同じヘッダーを書く
これでも表示できます。
しかし、あとからサイト名やメニューを変更するとどうでしょうか。
3つのファイルをそれぞれ修正しなければなりません。
そこで、
共通部分を1つのファイルへまとめる
という考え方が役立ちます。
header.phpに共通ヘッダーを書く
↓
index.phpから読み込む
↓
about.phpからも読み込む
↓
contact.phpからも読み込む
この形なら、ヘッダーを変更したいときは、
header.phpを修正するだけ
で済みます。
includeを使ってファイルを分けるメリット
- 同じ内容を何度も書かなくてよい
- 複数のページで再利用できる
- 修正する場所をまとめやすい
- ファイルごとの役割を整理しやすい
- ページが増えても管理しやすくなる
これが、今回の include で特に理解してほしい考え方です。
includeでheader.phpを読み込んでみる
簡単な例を見てみましょう。
まず、
header.php
を用意します。
<header>
<h1>ToshiLab</h1>
<nav>
<a href="#">ホーム</a>
<a href="#">記事一覧</a>
<a href="#">お問い合わせ</a>
</nav>
</header>PHPこのファイルには、サイト上部で共通して使いたい内容だけを書いておきます。
次に、index.phpからheader.php を読み込みます。
<?php include 'header.php'; ?>
<main>
<h2>トップページ</h2>
<p>ここには、このページだけの内容を書きます。</p>
</main>PHPここで重要なのは、
header.phpの内容をindex.phpへコピーしているわけではない
ということです。
PHPが実行されるときに、
include 'header.php';
と書かれた場所で、header.phpの内容が読み込まれます。

記事内説明画像を見ると、
共通パーツを別ファイルにする
↓
必要なページからincludeする
↓
PHPがファイルを読み込む
↓
1つのページとして表示する
という流れがイメージしやすいと思います。
header.phpだけではありません
includeで読み込めるのは、header.phpだけではありません。
たとえば、
sidebar.phpfooter.php
なども別ファイルとして用意できます。
そしてページ側では、
<?php include 'header.php'; ?>
<div class="container">
<?php include 'sidebar.php'; ?>
<main>
<h2>ページごとの内容</h2>
<p>ここには、このページだけの内容を書きます。</p>
</main>
</div>
<?php include 'footer.php'; ?>PHPのように、それぞれを読み込むことができます。
ページをパーツに分けて考えてみよう
header.php
サイト上部の共通部分
sidebar.php
サイドバーの共通部分
index.php
そのページ固有の内容
footer.php
サイト下部の共通部分
それぞれを別ファイルにして、必要な場所から読み込むことができます。
この考え方が分かると、PHP 4-2で見たWordPressテーマのファイル構成も少し理解しやすくなります。
PHP 4-2で見たWordPressとつながってきた
PHP 4-2では、クラシックテーマで、
header.php
footer.php
などのファイルが使われることを確認しました。
今回PHP単体で include を学んだことで、
「共通パーツを別ファイルへ分けて、必要な場所から読み込む」
という考え方そのものが見えてきました。
ただし、ここには1つ注意があります。
WordPressのクラシックテーマでは、
header.phpやfooter.phpを読み込むときに、
通常のPHP include をそのまま書くのではなく、
get_header()
get_footer()
など、WordPressが用意している関数を使うのが基本です。
<?php get_header(); ?>
<main>
<h1><?php the_title(); ?></h1>
</main>
<?php get_footer(); ?>PHPWordPress公式Theme Handbookでも、クラシックテーマでは get_header()、get_sidebar()、get_footer()、get_template_part() などを使って
テンプレートファイルを読み込む方法が案内されています。
これなら、
PHPの基礎
↓
WordPressテーマ
という流れが一本につながって見えてきます。
includeとrequireの違いも少しだけ知っておこう
PHPにはincludeだけでなく、
require
というよく似た仕組みがあります。
どちらも別ファイルを読み込むために使えます。
大きな違いは、
読み込むファイルが見つからなかった場合の扱い
です。
include
ファイルが見つからない場合は警告が発生します。
その後の処理は、状況によって続けられます。
require
必要なファイルを読み込めない場合は、致命的なエラーとなり、その時点で処理を続けられなくなります。
PHP公式マニュアルでも、include はファイルを見つけられない場合に E_WARNING、require は E_ERROR を発生させる違いが説明されています。
ですが、PHP 4-3では、
「includeとrequireという似た仕組みがある」
と知っておけば十分です。
使い分けを細かく暗記する必要はありません。
include_onceやrequire_onceもある
さらにPHPには、
include_once
require_once
もあります。
名前に付いている、
once
は、一度だけという意味です。
同じファイルを何度も読み込んでしまうことを防ぎたい場合などに使われます。
ファイルの場所には注意しよう
includeでは、
どのファイルを読み込むのか
を指定します。
たとえば、
header.php
が同じフォルダーにあれば、
include 'header.php';
のように書けます。
ですが、ファイルを別のフォルダーへ移動すると、パスも変わります。
そのため、
「PHPファイルはどこに置かれているのか」
を意識することも大切です。
WordPress 7.1でも考え方は無駄にならない
現在のWordPressでは、クラシックテーマだけでなくブロックテーマも使われています。
ブロックテーマでは、テンプレート部分にPHPではなくHTML形式のテンプレートやブロックを使う仕組みが中心です。
そのため、
「WordPressではすべてincludeでPHPファイルを読み込む」
と覚えるのは正しくありません。
ですが、
共通パーツを分けて再利用する
という考え方そのものは、現在のWeb制作でも重要です。
WordPressのブロックテーマでも、ヘッダーやフッターなどをテンプレートパーツとして分けて再利用できます。
PHP 4-3で覚えておきたいこと
ここまでを整理します。
PHP 4-3で覚えておきたいこと
include
→ 別のPHPファイルを読み込める
共通パーツを分ける
→ 同じコードを何度も書かなくてよい
1か所を修正する
→ 複数ページへ反映しやすくなる
require
→ includeと似た読み込み方法がある
WordPress
→ get_header()やget_footer()など専用の関数も使われる
全部暗記する必要はありません。
今回もっとも大事なのは、
「共通する部分は別ファイルへ分け、必要な場所から読み込める」
という考え方です。
PHP 4-3のまとめ
今回は、PHPの include を使って別ファイルを読み込む考え方を学びました。
最初は、
「わざわざファイルを分ける必要があるの?」
と思ったかもしれません。
ですが、ページが増えてくるほど、共通部分を分けて管理するメリットが見えてきます。
同じコードを何度も書く
↓
共通部分を見つける
↓
別ファイルへ分ける
↓
includeで読み込む
↓
複数ページで再利用する
PHP 4-3のゴール
PHP 4-2
WordPressテーマでPHPファイルの役割を見た
↓
PHP 4-3
共通パーツを別ファイルにして読み込む理由が分かった
これで、
PHPそのものの学習とWordPressテーマの仕組みが、さらに近づいてきました。
次のPHP 4-4では、新しいPHP文法を学ぶのではなく、
ここまでPHPを学んだあと、次にどこへ進めばよいのか
を整理します。
WordPressをさらに学ぶのか。
Laravelへ進むのか。
自分でPHPツールを作ってみるのか。
PHPシリーズ第4章の最後として、
次の学習ルートを考えていきましょう。
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PHP 4章の流れ
PHP 4章では、これまで学んだPHPをWordPressにつなげる考え方を学びます。
- PHP 4-1:PHPとWordPressの関係。テーマやfunctions.phpにつながる考え方
- PHP 4-2:WordPressテーマでPHPが使われる場所を見てみる
- PHP 4-3:PHPのinclude。共通パーツを読み込む考え方
- PHP 4-4:PHP学習の次に進む道。WordPress・Laravel・自作ツールへ

